このご時世ということもあり、求人を出してもなかなか募集が集まるものではありません。そのうえ、いざ面接の日程が決まったかと思うとドタキャン。応募から面接に至るまでの応募者が希少な世の中となりました。
現在の採用環境とは
そんな状況下で、ようやく面接へとたどり着いた応募者が、礼儀正しく愛想もいい好印象な方だとしたらいかがでしょう?迷わず採用しますよね。これまでの苦労がようやく報われたように感じることもあるでしょう。
しかし、そこで一件落着とはいかないのが今の採用環境です。やっと採用する人材が見つかりホッとひと息つけたかと思えば、突然内定を辞退されることだって当然起こりうるわけです。
内定辞退の現実
面接時にせっかく応募者のハートを掴めたとしても、内定から勤務開始までに空白の時間が生まれてしまうことで、面接時の熱が冷めてしまったりと…。要因はさまざまですが、そういったちょっとしたことで内定者の心は変わってしまいます。面接の際に役立つアフターケアについては、後ほど記述させていただきますが、いずれにしても何人も面接を行いやっと出会えた期待の新人が、職場にやってこないという事態は大変ショックを受けることでしょう。

失敗しないための採用術!
それは単純に、採用する側が諦めないということです。
そもそも「ここで働きたい」という熱がなぜそうも簡単に冷めてしまうのでしょうか?それは、求人を見てアルバイトを探してくる求職者の職場に対する思いというものは、「ここがいい!」ではなく、「ここでもいいかな…」というのが実態だからです。
求職者の本音・動機を知る必要性
ある企業の調査によると、面接キャンセルの理由として「もっと魅力を感じた他社で採用が決まったから」「その企業や店舗に対して興味がなくなったから」というのが大半を占めています。面接のドタキャンが後を絶たないのは、求職者自身のそもそもの動機の弱さが根本にあるのです。
また、入社後の離職率は、半年以内で半数の50%を超えると統計上言われています。よくニュースなどで新卒社員の3割が3年以内で辞めてしまうという報道を目にしますが、アルバイトの離職率はその比じゃありません。この離職傾向も、彼らの「ここがいい!」ではなく「ここでもいいかな……」という意識と大きく関係しているわけです。
採用者へのアプローチが重要
逆に言えば、あなたの採用を辞退したからといって、他社での採用を選んだ内定者が、そこで充実した生活を送れているとは限らないとも考えられなくはないのです。
まわりくどくなってしまいましたが「採用する側が諦めない」というのは、内定を辞退した面接者へ、様子を見て再度アプローチをかけてみては?という提案です。
無事に入社はしたものの、その職場で不満を抱えた毎日を送っている場合には、こちらからのアプローチが「救いの声」になる可能性が十分にあるといえるのです。

まとめ
最後にアプローチで注意すべきポイントを2つ抑えておきましょう。1つめはアプローチのタイミングです。あまりに期間が短いと「しつこい」と捉えられることがあります。最低でも3週間、1カ月経ったあたりが狙い目といえます。
もう1つは、アプローチの際の言い回しです。あからさまに引き抜くのではなく、あくまでも「最近、頑張ってますか?」くらいのさらっとした会話からはじめることをおすすめします。